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自動車部品メーカーのPFAS対応ガイド|REACH規制・サプライチェーン調査・今すぐやるべきこと

自動車産業はPFAS規制の影響を受ける主要業種のひとつです。シール材・ガスケット・コーティング・潤滑剤など、車両の多くの部品にPFASが使用されています。
EU輸出比率が高い日本の自動車メーカー・部品メーカーにとって、REACH規制への対応は避けられない課題です。この記事では自動車部品メーカーが取り組むべきPFAS対応を解説します。

自動車部品でPFASが使われる主な箇所

部品・用途 と 使用されるPFAS・フッ素系材料

  • シール材・Oリング・ガスケット : FKM(フッ素ゴム)・PTFE
  • 燃料系部品 : PTFE・PFA(耐薬品性が必要)ブ
  • ブレーキ部品 : フッ素系コーティング
  • エンジン部品 : フッ素系潤滑剤・コーティング
  • 電気・電子系部品 : フッ素系絶縁材・コーティング
  • 塗装・表面処理 : フッ素系撥水・防汚コーティング
  • 冷却系部品 : フッ素系熱交換材

REACH規制が自動車部品に与える影響

SVHCとしてのPFAS

REACHのSVHC(高懸念物質)リストにはすでにPFOS・PFOAが含まれており、製品中の含有量が0.1重量%を超える場合は情報伝達義務が発生します。

包括規制の影響

EUで検討中のPFAS包括規制が実施された場合、FKM・PTFEなどのフッ素樹脂部品も規制対象になる可能性があります。現時点では猶予期間が設けられる見通しですが、代替素材の研究・開発は今から着手する必要があります。

実際に起きていること

EUの完成車メーカー
↓ 「全部品のPFAS含有調査」を要求
日本のTier1(デンソー・アイシン等)
↓ サプライヤー全社に調査票送付
Tier2・Tier3の中小部品メーカー
↓ 「FKMシールはPFASですか?」
↓ 回答できず→要注意扱い

部品別:PFAS対応の考え方

FKM(フッ素ゴム)シール・Oリング

FKM自体はPFASの一種ですが、製品中に含まれる意図的使用として扱われます。現状では使用禁止の対象にはなっていませんが、含有情報の開示義務が発生します。
対応: 使用部品リストへの記載・含有量の把握・顧客への情報提供体制の整備

PTFE・PFA製部品

燃料ホース・シール材・配管などに使用されるPTFE・PFAも規制動向の監視が必要です。
対応: 使用箇所の全リストアップ・代替素材の研究開始

フッ素系コーティング

防腐・撥水目的で使用されるフッ素系コーティングは、代替素材への切替が比較的進んでいる分野です。
対応: コーティング材メーカーにPFAS含有確認・PFASフリー品への切替検討

サプライチェーン調査票への対応

自動車部品メーカーが受け取る調査票は、主に以下の内容を確認します。

質問項目 対応に必要なもの
  • PFAS含有部品リスト : BOM(部品構成表)のPFAS管理
  • 含有量(重量%) : 材料メーカーからのデータ
  • 使用目的・必要性 : 技術的な代替可能性の評価
  • 代替計画・時期 : ロードマップの作成
  • 証明書類 : 不含有証明書・分析証明書
今すぐやるべきこと:5ステップ
  • STEP 1:使用部品・材料のPFASスクリーニング
    全製品のBOM(部品構成表)を確認し、フッ素系材料を含む部品を抽出します。
  • STEP 2:材料メーカーへの確認
    フッ素系材料のサプライヤーにPFAS含有情報・不含有証明書の発行を依頼します。
  • STEP 3:製造工程のPFAS使用確認
    部品の「含有」だけでなく、製造工程での使用(洗浄剤・コーティング剤等)も確認します。EUの規制は製造工程も対象になる可能性があるためです。
  • STEP 4:排水検査の実施
    表面処理・洗浄工程がある場合は排水のPFAS検査を実施します。
  • STEP 5:顧客への回答体制整備
    調査票が届いたときに即答できる回答書・証明書類のテンプレートを準備します。

まとめ

自動車部品メーカーにとってPFAS対応は「取引継続の条件」になりつつあります。調査票に回答できない企業は次の発注サイクルで代替サプライヤーに置き換えられるリスクがあります。
まず自社製品・製造工程のPFAS使用状況を把握し、顧客からの問い合わせに即座に答えられる体制を整えることが最優先です。

当研究所では自動車部品メーカー向けのPFAS含有調査・排水検査・調査票対応支援を提供しています。
まずはご相談ください。

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