製造工程のPFAS、どこから始めればいい?|代替洗浄剤への切り替えガイド
「うちの工場でもPFASを使っているかもしれない」
「EU向け輸出でPFAS対応を求められた」
「製造工程の洗浄剤をPFASフリーに
切り替えたいが何から始めればいいか分からない」
こうした悩みを持つ製造業の方に向けて、製造工程におけるPFAS対応の始め方をわかりやすく解説します。
なぜ「製造工程のPFAS」が問題なのか
PFASというと「製品に含まれているかどうか」を気にする方が多いですが、実はそれだけでは不十分です。
EUで検討されているPFAS包括規制では、製品に含まれるPFASだけでなく、製造工程で使用するPFASも規制対象となる可能性があります。
つまり、最終製品にPFASが残っていなくても、製造工程で以下のような用途にPFASを使用している場合、規制対象になる可能性があります。
– 金属・電子部品の洗浄剤
– 界面活性剤・分散剤
– コーティング工程の補助剤
– 撥水・防汚加工剤
– 半導体製造の各種薬液
製造工程でよく使われるPFAS系洗浄剤
製造現場でPFASが使われている代表的な用途は以下の通りです。
金属加工・精密機械
金属部品の油脂・汚れを除去する洗浄工程でPFAS系界面活性剤が使われることがあります。
優れた洗浄力・速乾性・素材への低ダメージが評価されてきました。
電子部品・基板洗浄
プリント基板や電子部品のフラックス除去・精密洗浄にPFAS系溶剤・洗浄剤が使用されてきました。
繊維・アパレル
撥水・防汚加工の仕上げ剤としてPFAS系加工剤が広く使われてきました。
半導体製造
ウェハー洗浄・エッチング・フォトレジスト工程でPFAS系薬液が使用されています。
PFAS使用状況の確認方法
まず自社の製造工程でPFASが使われているかどうかを確認することが最初のステップです。
① 使用薬液・洗浄剤のリストアップ
製造工程で使用している洗浄剤・薬液・加工剤の安全データシート(SDS)を確認します。
SDSの成分欄に以下のような記載があればPFAS系の可能性があります。
– フッ素系〇〇
– パーフルオロ〇〇
– ポリフルオロ〇〇
– PFOS・PFOA・PFHxS等の記載
– CAS番号での確認
② サプライヤーへの問い合わせ
SDSだけでは判断できない場合は薬液・洗浄剤のサプライヤーにPFAS含有の有無を直接確認します。
③ 専門分析機関への検査依頼
使用中の洗浄剤を専門の分析機関に送付してPFAS含有を確認する方法もあります。
PFAS代替洗浄剤への切り替えステップ
PFAS使用が確認できたら、代替品への切り替えを検討します。
STEP 1 代替品の候補を探す
PFAS系洗浄剤の代替品として現在注目されている技術・製品には以下のものがあります。
水系洗浄剤
水をベースにした洗浄剤で、界面活性剤・アルカリ剤などを組み合わせて洗浄力を確保します。
PFASフリーで環境負荷が低く、多くの用途で代替が可能です。
炭化水素系洗浄剤
石油系溶剤をベースにした洗浄剤で、油脂汚れの洗浄に効果的です。
準水系洗浄剤
水系と溶剤系の中間的な性質を持ち、多様な汚れへの対応力があります。
当社取り扱いのPFASフリー洗浄剤
製造工程でのPFAS代替を目的とした洗浄剤をご用意しています。
お気軽にお問い合わせください。
STEP 2 試験・評価を行う
代替品は「洗浄性能」「素材への影響」「コスト」「廃液処理」などを実際の製造条件で検証する必要があります。
いきなり全ラインを切り替えるのではなく、まず一部のラインで試験導入することをお勧めします。
STEP 3 切り替えと記録
代替品への切り替えが完了したら、 PFASフリー製造工程であることの記録 を残しておくことが重要です。
EU輸出では、取引先から製造工程のPFAS使用状況について情報提供を求められることがあります。
証明できる記録があることがビジネス上の信頼につながります。
EU規制への対応タイムライン
EU輸出を行う企業は以下のタイムラインを意識した対応が必要です。
現在〜2026年
・自社製品・製造工程のPFAS使用状況確認
・取引先からのPFAS情報開示要求への対応
・代替品の検討・試験
2026年以降
・EUのPFAS包括規制の段階的施行開始 (猶予期間:用途により異なる)
・製造工程のPFASフリー化の加速
「規制が確定してから動く」では遅すぎます。
今から準備を始めることがコスト削減と競争優位につながります。
よくある疑問
Q. 代替品は洗浄力が落ちないか?
A. 用途によって異なります。
適切な代替品を選べば同等以上の洗浄性能を維持できるケースも多くあります。
まず試験してみることが重要です。
Q. 切り替えコストはどのくらいかかる?
A. 設備の変更が少ない場合は洗浄剤のコスト差だけで済む場合があります。
まず試験導入からコストを確認することをお勧めします。
Q. 取引先からPFASフリー証明を求められているがどうすればいい?
A. 使用薬液のSDSと製造工程記録を整備することで情報提供が可能になります。
分析証明が必要な場合は専門機関への検査依頼が有効です。
まとめ
製造工程のPFAS対応は、まず現状把握(使用している薬液の確認)から始めることが重要です。
EU規制の方向性を見ると、製造工程でのPFAS使用も将来的に制限される可能性が高く、早期の対応が競争優位につながります。
当社では製造工程のPFASフリー化をサポートするPFASフリー洗浄剤を提供しています。
「まず現状を確認したい」
「代替品を試してみたい」
という段階からお気軽にご相談ください。









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