【自治体実務】PFAS基準値超過!担当者が直面する「初動48時間」の完全タイムライン
「地下水からPFASが基準値を超えて検出されました」。
検査会社からのその一本の電話が、自治体担当者にとっての長い戦いの始まりです。
2026年4月のPFAS 調査義務化以降、こうした報告は「報告義務」を伴う緊急事態となります。
パニックを避け、住民の安全を守り、行政への信頼を維持するために、最初の48時間で何をすべきか。
実務担当者のための初動マニュアルを公開します。
0〜3時間:事実確認と「最悪」の想定
報告を受けたら、まずはデータの精査と情報の遮断(内部共有の徹底)を行います。
- 再確認 : 数値の単位(ng/Lとμg/Lの取り違えはないか)、サンプリング場所の特定。
- 緊急連絡網の起動 : 首長、上下水道局長、広報課、保健所への第一報。
- 取水停止の判断 : 基準値を大幅に超える場合、即座に当該水源の取水を停止し、他系統への切り替えを検討します。
3〜12時間:専門家チームの結成と原因推定
原因特定と影響範囲の予測を同時に進めます。
- 周辺環境の調査 : 周辺に工場、米軍基地、消防署(泡消火剤の使用履歴)などがないか確認。
- 拡散シミュレーション : 地下水の流向データに基づき、どの範囲の飲用井戸に影響が出るかを予測。
- 専門家への助言依頼 : 専門機関(PFAS Solution+ (旧PFAS研究所)など)へ連絡し、技術的・医学的見地からのコメントを確保します。
12〜24時間:リスクコミュニケーションの準備
「何を隠しているのか」と思われないための、透明性の高い情報公開の準備です。
- プレスリリースの作成 : 「いつ、どこで、何が、どれだけ出たか」に加え、「今、行政として何をしているか」を明記。
- Q&Aの作成 : 住民からの「飲んでも大丈夫か?」「いつ復旧するか?」という問いに対する統一見解を作成。
- 給水車の配備計画 : 飲料水の供給が必要な場合、給水拠点の設営準備を開始。
24〜48時間:公表と住民対応の開始
情報の公表と同時に、現場での対応を最優先します。
- 記者会見・公表 : 憶測を避けるため、確定した事実を淡々と公表します。
- 臨時相談窓口の設置 : 保健師や専門知識のある職員を配置し、電話相談を受け付け。
- 追加サンプリングの実施 : 周辺地域の井戸水などの悉皆調査(しっかいちょうさ)を開始し、被害の全容把握へ。

まとめ
48時間を過ぎた後は、中長期的な浄水設備の導入や汚染源の特定というフェーズに移ります。
しかし、この最初の48時間の誠実な対応こそが、その後の対策をスムーズに進めるための唯一の鍵となります。









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