EEA、PFASポリマーは製造から廃棄までの全ライフサイクル評価が必要と報告
欧州環境機関(EEA)は9月2日、PFASポリマーの健康、環境、気候への潜在的影響を整理したブリーフィングを公表した。EEAによると、PFASポリマーはEU市場に投入されるPFAS総量の24〜40%を占め、消費財、産業設備、医療機器、半導体、リチウムイオン電池、燃料電池など幅広い用途で使われている。
PFASポリマーは一般に、分子サイズが大きく細胞へ取り込まれにくいため、非ポリマー型PFASより毒性が低いと考えられている。一方、EEAは、原料製造、ポリマー製造、加工、使用、リサイクル、埋立・焼却までの各段階で非ポリマー型PFASが排出され得ることや、一部の分解生成物がより高い毒性・残留性を持つ可能性、温室効果やオゾン層への影響、リサイクル阻害などを挙げた。多くの影響にはなお知識の空白があり、用途段階の便益だけで安全性を判断すべきではないとしている。
PFAS Solutions+の見方
医療機器や低炭素技術での重要用途と、製造・廃棄段階を含む環境負荷は切り分けず、全ライフサイクルで評価する必要がある。今回の報告は個々のPFASポリマーについて危険性や使用禁止を一律に確定したものではなく、EUの包括的PFAS規制案における代替可能性、社会的重要性、適用除外の検討に背景情報を与えるものだ。ポリマーそのものの細胞取り込みの低さを、製造副生成物、添加物、劣化生成物、廃棄時排出まで含む「安全」の根拠に一般化しないことが重要である。
関連企業・団体:欧州環境機関(EEA)、欧州化学品庁(ECHA)、欧州委員会、PFASポリマー利用企業
国・地域:欧州連合(EU)・欧州経済領域(EEA)
金額・費用影響:報告に具体額なし。代替材料、工程排出管理、回収・リサイクル、廃棄処理、規制対応に費用影響の可能性
影響分野:化学物質規制、フッ素樹脂、医療機器、半導体、電池・燃料電池、リサイクル、廃棄物管理
重要度:★★★
出典:https://www.eea.europa.eu/en/newsroom/news/impacts-of-pfas-polymers
一次資料:https://www.eea.europa.eu/en/analysis/publications/pfas-polymers-in-focus


























