PFAS 水道水は飲んでも大丈夫?|よくある疑問に答えます
PFASのニュースを見て、
「うちの水道水は大丈夫?」
「子どもに飲ませても問題ない?」
と不安になった方も多いのではないでしょうか。
この記事では、PFASと水道水について現在分かっていることを正確・わかりやすくお伝えします。
結論を先にお伝えします。
現在の日本の水道水は、国が定めた基準値以下に管理されており、通常の使用において直ちに健康被害が生じるレベルではありません。
ただし「問題ない」と断言するためには、いくつか知っておくべきことがあります。
日本の水道水のPFAS基準値
日本では2026年4月から、水道法の水質基準としてPFOS・PFOAの基準値が定められました。
基準値:PFOS・PFOAの合算で
50 ng/L(ナノグラム毎リットル)以下
この基準値は、体重50kgの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲み続けても健康に悪影響が生じないと考えられる水準をもとに設定されています。
環境省・国土交通省の調査では、令和6年度時点で全国の水道事業でこの基準値を超過した事業は0事業となっています。
アメリカの基準と比べると厳しくない?
「アメリカは4 ng/Lなのに、日本は50 ng/Lで大丈夫?」
こうした疑問を持つ方もいると思います。
正直にお伝えします。
アメリカのEPAが2024年に設定した4 ng/Lという基準値は、日本の基準値の約12.5分の1です。
この差が生まれる理由は、リスク評価の手法・根拠とする研究・どの程度の予防的対応を取るかという政策判断の違いにあります。
日本の基準値も今後、国際的な動向や新たな研究結果を踏まえて見直される可能性があります。
「現時点で基準値以下=安全に管理されている」というのが正確な表現です。
自分の地域の水道水を調べる方法
お住まいの地域のPFAS検査結果は以下の方法で確認できます。
① 自治体のウェブサイト
市区町村の水道局・環境部のページで水質検査結果が公開されています。
「○○市 水質検査結果 PFAS」で検索してみてください。
② 環境省のウェブサイト*
環境省が全国の水道事業者のPFAS検査結果をまとめた資料を公表しています。
③ 自治体の窓口に問い合わせる
水道局や環境課に直接問い合わせることもできます。
よくある疑問に答えます
Q1. 赤ちゃん・乳幼児への影響は?
現在の基準値以下の水道水は乳幼児への使用も問題ないとされています。
ただし乳幼児は体が小さく、体重あたりの摂取量が大人より多くなるため、特に心配な場合はかかりつけの小児科医に相談することをお勧めします。
Q2. 妊娠中・授乳中でも大丈夫?
現在の基準値以下であれば問題ないとされていますが、妊娠中・授乳中は特に心配な時期です。
不安な場合はかかりつけ医にご相談ください。
Q3. 浄水器を使えば安全?
逆浸透膜(RO膜)フィルターを搭載した浄水器はPFASの除去に効果的とされています。
ただし浄水器の性能は製品によって大きく異なります。
PFASの除去に対応した製品かどうかを確認して選ぶことが重要です。
活性炭フィルターも一定の効果がありますが、短鎖PFASには効果が低い場合があります。
Q4. お風呂・シャワーは大丈夫?
PFASは皮膚からの吸収量が経口摂取(飲む)と比べて極めて少ないとされています。
入浴・シャワー・手洗いについては過度な心配は不要とされています。
Q5. 料理に使っても大丈夫?
現在の基準値以下の水道水を料理に使用することは問題ないとされています。
Q6. 検出されていない地域でも心配?
現時点で検出されていない地域でも、今後の調査で検出される可能性がゼロとは言い切れません。
これは水道水に限らず、環境中のあらゆる化学物質について同様のことが言えます。
継続的なモニタリングと情報公開が重要です。
Q7. PFAS以外の有害物質は?
水道水の安全はPFASだけでなく多くの項目が定期的に検査されています。
水道法に基づく水質基準は51項目に及び、各自治体が定期的に検査・公表しています。
水道水が心配な方へ
過度に心配する必要はありませんが、不安な気持ちは自然なことです。
以下のような対応を検討してみてください。
まず確認する
自治体のウェブサイトでお住まいの地域の水質検査結果を確認します。
気になる場合は自治体に問い合わせる
水道局や環境課への問い合わせは無料でできます。担当者から直接説明を聞くことで安心できることも多いです。
RO膜浄水器の導入を検討する
特に乳幼児のいるご家庭やより安心したい方にはRO膜浄水器の導入も一つの選択肢です。
自治体の担当者の方へ
住民からPFASに関する問い合わせが増えているという自治体も多いと思います。
住民の不安に丁寧に対応するためには、
– 検査結果の分かりやすい公表
– よくある質問(FAQ)の作成・公開
– 住民説明会の開催
– 専門家による解説資料の提供
などの取り組みが効果的です。
検査結果の「翻訳」や住民対応資料の作成支援が必要な場合はお気軽にご相談ください。
まとめ
現在の日本の水道水は基準値以下に管理されており、通常の使用で直ちに健康被害が生じるレベルではありません。
ただし国際的な規制動向を踏まえると、今後基準値が見直される可能性があります。
大切なのは「過度に恐れず、しかし軽視もせず」正確な情報をもとに適切に対応することです。
お住まいの地域の最新の検査結果は自治体のウェブサイトで確認できます。









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