水道水にPFOS・PFOAが入っていたら体に悪いの?安全性をわかりやすく解説
「ニュースで水道水からPFAS(有機フッ素化合物)が検出されたと聞いた」「自分が住む地域は大丈夫なのか」——そんな不安を抱えている方に向けて、現状と安全性をわかりやすくお伝えします。
結論:管理された水道水は飲んで問題ない
日本の水道水については、PFOS・PFOAの合算値が50ng/L以下という基準が設けられており、水道事業者はこの基準を守る義務があります(2026年4月から法的義務化)。
この基準は「体重50kgの人が、一生涯にわたって毎日2リットル飲み続けても健康に悪影響が出ないと考えられる水準」をもとに、さらに安全側に立って設定されたものです。
現在、基準値を超えた水道水を供給している水道事業者は存在しません。
50ng/Lってどのくらい少ない量?
「50ng/L」と言われてもピンとこない方がほとんどだと思います。具体的に説明します。
1ng(ナノグラム)=1グラムの10億分の1
50ng/Lを別の言い方で表すと:
東京ドーム約1個分の水(120万立方メートル)に、わずか60グラムの物質が溶けているときの濃度
これほど極めて微量の基準値が設けられています。
国内で健康被害は確認されているの?
環境省の発表によると、国内でPFOS・PFOAの摂取が主たる原因とみられる個人の健康被害が発生したという事例は確認されていません。
また、一部の自治体では、過去にPFOS・PFOAが検出された浄水場から水の供給を受けていた地域と、受けていなかった地域のがん罹患率・低体重児の割合を比較する調査を行っています。その結果、両者の間に特に大きな差は見られなかったとされています。
でも健康への影響が心配…
現時点では「どの程度の量を摂取すると健康に影響が出るか」という点について、十分な科学的知見がまだ集まっていません。
わかっていることをまとめると:
動物実験でわかっていること:
- 肝臓の機能への影響
- 幼い動物の体重減少
人への研究でわかっていること(ただし証拠は限定的):
- コレステロール値の上昇との関連
- ワクチン接種後の抗体が出にくくなる可能性
- 出生時の体重低下との関連(研究が限られている)
ただし、これらは「関連が完全には否定できない」という段階であり、「PFOS・PFOAが直接原因だと証明された」わけではありません。
現在も環境省・食品安全委員会などで最新の科学的知見に基づく検討が続けられています。
井戸水を飲んでいる場合は?
水道水ではなく、自家井戸水を飲んでいる方は注意が必要です。
水道水は事業者が定期的に水質検査を行っていますが、井戸水は個人が管理しているため、PFOS・PFOAの検査が行われていないケースがあります。
お住まいの地域がPFAS汚染地域として報道されている場合や、軍の基地・工場などが近くにある場合は、都道府県や市区町村の環境担当窓口に相談することをおすすめします。
水道水の安全性を確認する方法
お住まいの地域の水道水のPFOS・PFOA検査結果は、以下の方法で確認できます。
- お住まいの自治体(市区町村)の水道局のホームページを確認する
- 都道府県の環境担当ページを確認する
- 日本水道協会のウェブサイト(http://www.jwwa.or.jp/mizu/cle_up.html)で公開されている給水栓水の水質情報を確認する
まとめ
- 日本の水道水はPFOS・PFOA合算50ng/L以下という基準が設けられており、この基準を超えた水は供給されていない
- 国内でPFOS・PFOAが原因と特定された健康被害は確認されていない
- ただし健康への影響については科学的研究が継続中
- 水道水は管理されているが、井戸水を使っている場合は要確認
- 不安な場合は自治体のホームページや水道局に問い合わせを









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