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泡消火薬剤のPFOS・PFOA代替はどこまで進んでいる?消防庁・防衛省・空港の最新状況

2026.04.05

消防署や空港、石油コンビナートで長年使われてきたPFOS・PFOA含有の泡消火薬剤。その代替(交換)がどこまで進んでいるのか、各省庁の最新の取り組みをまとめます。

なぜ泡消火薬剤が問題になったのか

石油や航空燃料などの「油火災」は、水をかけても消すことができません。油は水に浮くため、かえって燃え広がる危険があります。
そこで使われてきたのが「泡消火薬剤」です。特殊な泡で油の表面を覆い、空気を遮断して消火します。この泡消火薬剤の一部にPFOS・PFOAが含まれており、訓練や消火活動のたびに環境中に排出され続けてきました。

現在はPFOS・PFOAを含まない代替薬剤がある

現在では、PFOS・PFOAを含まない泡消火薬剤が開発されており、各省庁・関係機関が段階的に切り替えを進めています。

各省庁の取り組み状況

消防庁

全国の消防本部に対してPFOS含有泡消火薬剤の交換を積極的に働きかけています。2019年末と比較して9割以上が交換済みとなっており、2026年度末までに交換完了を目指しています。

防衛省

PFOS含有泡消火薬剤について、2024年9月末までに処分完了の予定でした。今後はPFOS等含有泡消火薬剤の代替についての検討を進めます。在日米軍関係についても、全施設における交換作業を2024年9月までに完了する予定でした。

国土交通省(空港)

国が管理・運営する空港では2024年度中に交換を完了する予定。地方管理空港に対しても交換を働きかけています。会社管理の成田空港・中部国際空港・関西国際空港については、現在は規制対象の泡消火薬剤を保有していないことが把握されています。

経済産業省

石油コンビナートなどの事業者に対して、パンフレット配布などを通じてPFOS等含有泡消火薬剤の交換を働きかけています。

環境省・消防庁(民間事業者)

民間事業者に対して、点検などの機会を捉えてPFOS等含有泡消火薬剤の交換を行うよう働きかけています。

まだ残っているものはどう管理されているの?

交換が完了するまでの間、まだ施設に残っているPFOS・PFOA含有泡消火薬剤については、国が定めた厳格な基準に従った管理が義務付けられています。

  • 漏れることのないよう保管する
  • 万が一漏れた場合には速やかに回収する
  • 廃棄する際は適正な廃棄物処理業者に処理を委託する

特に「漏れ=環境汚染」に直結するため、保管管理には細心の注意が払われています。

代替薬剤への切り替えが進む意義

今まで使われていたPFOS・PFOA含有泡消火薬剤が代替薬剤に置き換わることで、新たな環境汚染の発生を防ぐことができます。現在すでに環境中に残っているPFOS・PFOAは自然には消えませんが、少なくとも新しい排出源をなくすことが最初の一歩です。

まとめ

  • 泡消火薬剤のPFOS・PFOA含有問題は、消防・防衛・空港・石油関連施設が対象
  • 現在はPFOS・PFOAを含まない代替薬剤があり、段階的に交換が進んでいる
  • 消防庁:2026年度末までに交換完了目標(現在9割以上完了)
  • 防衛省・空港:2024年までに完了予定
  • まだ残っているものは漏出防止の厳格な管理が義務付けられている
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