北名古屋水道企業団のPFOS・PFOA対応事例|系統別の水源特性を活かした対応策
愛知県北名古屋水道企業団は、北名古屋市・豊山町・清須市・大口町・扶桑町・犬山市・江南市などが構成員となっている水道企業団です。深井戸水と水道用水供給事業(愛知県営水道)からの受水を組み合わせて給水を行い、浄水処理は塩素消毒のみです。
本事例は、複数の配水場系統のうち一部でのみ超過が確認されたケースで、系統ごとの水源構成の違いが対応の選択肢に大きく影響した点が特徴です。
検出の経緯
豊山配水場系統(令和3年3月)
2021年3月の水質検査で、豊山配水場系統において原水で175ng/L、浄水で150ng/Lという暫定目標値を大きく超える濃度が検出されました。豊山配水場の配水量は企業団の総配水量の 3.87% を占めていました。
師勝配水場系統(令和3年4月)
2021年4月の師勝配水場系統の検査では、原水で76ng/Lが検出されましたが、浄水場出口では定量下限値以下(検出されず)という結果でした。これは師勝配水場が用水供給事業(愛知県営水道)からの受水比率が大きく、受水との混合によって濃度が大幅に希釈されたためです。
応急的対応
豊山配水場系統
暫定目標値を超えてPFOS・PFOAが検出された井戸からの取水を停止し、愛知県営水道(水道用水供給事業)からの受水量を増量することで対応しました。
師勝配水場系統
水供給事業からの受水比率が大きく、配水場出口水が定量下限値以下であったため、受水と井戸水の取水割合を変更せずに給水を継続しました。受水による希釈効果が十分に機能していると判断されました。
情報公開
水質検査結果をホームページで公表しました。
中期的対応
継続的な水質監視体制として、以下の頻度での定期検査を計画・実施しています。
| 配水場 | 検査頻度 |
| 豊山配水場 | 年2回 |
| 師勝配水場 | 年4回 |
| 中央配水場 | 年1回 |
現在の状況
給水栓においてPFOS・PFOAの暫定目標値(50ng/L)以下での給水が維持されています。取水停止と受水増量という対応の組み合わせにより、問題の発覚後比較的速やかに安全な水道水の供給を確保しました。
まとめ
北名古屋水道企業団の事例は、系統ごとに水源構成や受水割合が異なる中で、それぞれの実態に応じた柔軟な対応を取った例として参考になります。受水比率が高い系統では自浄効果(希釈)が働き、問題が限定的であった点も注目されます。広域的な用水供給事業との連携が、リスク軽減に有効であることを示した事例です。









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