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大阪広域水道企業団(四條畷)のPFOS・PFOA対応事例|浄水場廃止と受水恒久化の判断

大阪広域水道企業団は、大阪府内の多くの市町村に水道用水を供給する大規模な水道事業体です。四條畷水道事業は、その中で四條畷市域への給水を担う事業で、深井戸水と用供受水を水源とし、原水→急速ろ過→浄水という処理フローで給水を行っていました。
四條畷水道事業の事例は、浄水場の廃止と恒久的な受水への切り替えという最終的な判断まで至った点が特徴的です。

検出の経緯

2020年(令和2年)10月6日採水の田原浄水場出口水から暫定目標値を超過するPFOS・PFOAが検出され、同月26日に結果が判明しました。
結果判明後、10月30日に追加検査を実施。浄水場出口に加えて原水(場内井・場外井)・給水栓でも水質検査を行ったところ、原水(場内井)・浄水場出口・給水栓でいずれも暫定目標値超過を確認しました。また、原水(場外井)についても暫定目標値の90%の濃度が検出されており、全体的に汚染が広がっていることが明らかになりました。

応急的対応

①田原浄水場の休止(令和2年11月5日)

結果判明から約10日後、2020年11月5日に田原浄水場(配水量340m³/日)を休止し、水道用水供給事業から供給される浄水に切り替えました。

②同日の情報公開

休止と同じ日にホームページで水質検査結果と水源切り替えを公表しました。

③住民への説明

水質検査結果と水源切り替えについて、当該地域の自治会長等に個別に説明し、回覧板を通じて住民に周知しました。

④関係機関との情報共有

水質検査結果と対応方針について大阪府環境衛生課および四條畷市と情報を共有しました。

中期的対応

田原浄水場休止後も、原水の濃度を定期的に確認し続けましたが、暫定目標値の超過が継続していることが確認されました。汚染源が除去できない状況が明らかになったため、以下の判断を下しました。

  • 田原浄水場の廃止(恒久的な廃止)
  • 応急的に実施した水道用水供給事業からの受水への切り替えを恒久化

現在の状況

給水栓においてPFOS・PFOAの暫定目標値(50ng/L)以下での給水が維持されています。浄水場廃止という踏み込んだ判断により、根本的な問題解決が図られました。

まとめ

四條畷水道事業の事例は、応急的な浄水場休止が最終的に浄水場廃止・恒久的受水化という判断に至った一連のプロセスを示しています。「応急→継続監視→廃止判断」というPDCAサイクルの実例として参考になります。また、休止・廃止の判断と同日に情報を公表した透明性の高い対応も評価されます。

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