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PFAS検査費用の相場はいくら?水質・製品・土壌・大気別に解説【2026年版】

「PFAS検査をしたいけれど、いくらくらい予算を見ればいいのかわからない」
企業、自治体、施設管理者の方から、こうした相談を受けることがあります。

PFAS検査は、一般的な水質検査や成分分析と比べて、費用感がつかみにくい検査です。
理由は、検査する対象が水なのか、製品なのか、土壌なのかによって、前処理や分析条件が大きく変わるからです。
また、PFOS・PFOAだけを測るのか、PFHxSやPFNAなどを含めた多項目PFAS分析を行うのかによっても、費用は変わります。

この記事では、PFAS検査費用の相場を、水質検査・製品含有検査・土壌検査・大気検査に分けて整理します。
あわせて、見積もり前に整理しておきたい項目、費用を抑えるポイント、よくある質問もまとめます。

※実際の費用は、検査機関、検査方法、対象物、定量下限、サンプル数、採水条件、報告書形式、納期などによって変わります。
ここでは、初期検討のための目安として整理します。(2026/06現在)

PFAS検査費用の相場一覧

まず、PFAS検査費用の大まかな目安を整理します。

検査対象 費用相場の目安 主な用途
水質検査 1サンプルあたり3万〜10万円程度 水道水、井戸水、地下水、河川水、工場排水の確認
製品含有検査 1サンプルあたり5万〜20万円程度 樹脂、ゴム、繊維、コーティング材、部品の確認
土壌・底質検査 1地点あたり8万〜20万円程度から 敷地調査、地下水汚染調査、環境調査
作業環境・大気検査 1サンプルあたり5万〜15万円程度 工場内環境、排気、作業者ばく露の確認
詳細調査・行政対応 20万〜50万円以上になることも 汚染範囲の確認、調査設計、報告書作成

水質検査では、PFOS・PFOA中心の比較的シンプルな検査であれば、1サンプルあたり3万〜7万円程度がひとつの目安です。
一方、多項目PFAS分析、英文報告書、認定報告書、短納期対応などが必要な場合は、3万〜10万円程度、またはそれ以上になる場合があります。

製品含有検査や土壌調査は、対象物の前処理や調査設計が必要になるため、水質検査より費用の幅が大きくなります。

PFAS検査とは

PFAS検査とは、水、土壌、製品、食品、作業環境などに含まれるPFASの有無や濃度を調べる分析のことです。

PFASは「有機フッ素化合物」の総称で、PFOS、PFOA、PFHxS、PFNAなど、多くの物質が含まれます。
水や油をはじく性質、熱や薬品に強い性質があるため、過去からさまざまな製品や工業用途で使われてきました。

一方で、一部のPFASは環境中で分解されにくく、地下水や河川水、土壌、製品、食品などから検出されることがあります。

近年は、日本国内でも水道水、地下水、河川水、工場排水、製品含有、サプライチェーン調査など、さまざまな場面でPFAS検査のニーズが高まっています。

PFAS検査費用を決める主な要素

PFAS検査費用を決める6つの要素PFAS検査の費用は、単純に「1検体いくら」と決まるものではありません。
主に、次のような条件で変わります。

1. 検査対象の種類

まず大きいのが、何を検査するかです。
同じPFAS検査でも、対象が水なのか、製品なのか、土壌なのか、大気なのかによって、前処理の手間が変わります。
主な検査対象は、次のようなものです。

・水道水
・井戸水
・地下水
・河川水
・工場排水
・処理水
・製品
・樹脂、ゴム、繊維、コーティング材
・金属部品、電子部品、自動車部品
・土壌、底質
・大気、排気、作業環境

一般的には、水質検査は比較的費用感が見えやすく、製品や土壌、大気の検査は条件によって見積もり幅が大きくなります。

2. 測定するPFASの種類

PFASといっても、1種類の物質ではありません。
代表的な物質には、次のようなものがあります。

・PFOS
・PFOA
・PFHxS
・PFNA
・PFHxA
・PFBS
・GenX関連物質
・その他の短鎖PFAS、長鎖PFAS

日本の水道水、公共用水域、地下水の確認では、まずPFOS・PFOAが中心になります。
一方、欧州規制、REACH対応、サプライチェーン対応、製品含有確認では、より多くのPFASを対象にするケースがあります。

測定する物質数が増えるほど、分析費用は高くなります。

3. 検査方法・分析方法

PFAS分析では、LC-MS/MSなどの高度な分析装置を用いることが多くあります。

水質検査では、国内の告示法や通知法、海外のEPA Method 533、EPA Method 537.1などを参考にした方法が用いられることがあります。
製品含有検査では、対象物からPFASを抽出する前処理が必要になるため、検査方法の設計が重要になります。

同じ「PFAS検査」という名称でも、検査方法、対象物質、定量下限、報告書の使い道が違えば、費用も変わります。
見積もりを比較するときは、単に金額だけを見るのではなく、どの方法で、何を、どの濃度まで測るのかを確認することが大切です。

4. サンプル数

1サンプルだけ依頼する場合と、5本、10本、20本とまとめて依頼する場合では、1サンプルあたりの単価が変わることがあります。
特に水質検査では、複数サンプルをまとめて依頼すると、単価が下がるケースがあります。
一方で、1サンプルだけを急ぎで依頼する場合や、特殊な前処理が必要なサンプルを依頼する場合は、割高になりやすいです。

5. 定量下限・検出下限

PFAS検査では、どの程度低い濃度まで測る必要があるかも重要です。

水道水や地下水の確認では、ng/Lレベルの低濃度分析が求められることがあります。
定量下限を低く設定するほど、分析の難易度が上がり、費用に影響することがあります。

顧客提出用、行政対応、社内スクリーニングなど、目的によって必要な定量下限は変わります。

「できるだけ低く測ってください」と依頼すると費用が上がることがあるため、目的に合った定量下限を確認することが大切です。

6. 報告書の形式

通常の日本語報告書だけでよいのか、英文報告書が必要なのか。
また、ISO/IEC 17025などの認定範囲での報告が必要なのか。

このあたりも費用に影響します。

海外取引先への提出、REACH対応、サプライチェーン監査、顧客提出用の証明書などが必要な場合は、事前に報告書の形式を確認しておく必要があります。

7. 納期

通常納期でよい場合と、短納期での対応を希望する場合でも費用が変わることがあります。

PFAS分析は、前処理や確認作業にも時間がかかります。

「今週中に必要」
「顧客監査に間に合わせたい」
「行政への報告期限がある」

このような場合は、追加費用が発生する可能性があります。

水質検査の費用相場

PFAS検査の費用相場一覧

対象は、水道水、井戸水、地下水、河川水、工場排水、処理水などです。
PFAS検査の中では、比較的依頼しやすい分野です。

PFOS・PFOA中心の水質検査

PFOS・PFOAを中心に確認する水質検査では、1サンプルあたり3万〜7万円程度がひとつの目安です。
公開料金を出している検査機関でも、PFOS・PFOAの水質検査は数万円台で案内されているケースがあります。
ただし、水道水、井戸水、地下水、排水など、対象によって必要な定量下限や前処理が変わるため、同じ「水」でも料金が変わることがあります。

多項目PFAS分析

PFOS・PFOAだけでなく、PFHxS、PFNA、PFHxA、PFBSなど、複数のPFASをまとめて測定する場合は、費用が上がります。
目安としては、1サンプルあたり5万〜12万円程度を見ておくとよいです。
対象物質数が多い場合、海外規制対応、顧客指定の分析方法がある場合、定量下限を低く設定する場合は、さらに費用が上がることがあります。

工場排水・処理水のPFAS検査

工場排水や処理水のPFAS検査では、単に排水を1本測るだけでなく、工程との関係を見ることがあります。

たとえば、次のような地点を確認します。

・原水
・工程水
・洗浄水
・排水処理前
・排水処理後
・放流水
・処理設備の前後

このように複数地点を測ることで、PFASがどこから来ているのか、処理設備でどの程度低減しているのかを確認しやすくなります。
工場排水の場合は、1サンプルの費用だけでなく、調査設計やサンプル数の組み方が重要です。

飲料水・井戸水・地下水のPFAS検査

飲料水、井戸水、地下水のPFAS検査では、測定結果の使い道を明確にしておく必要があります。
たとえば、次のような目的があります。

・飲用水としての確認
・井戸水の安全性確認
・敷地内地下水の状況把握
・自治体調査への対応
・住民説明や社内説明のための確認

水道水や地下水では、PFOS・PFOAの合算値が重要になる場面があります。
一方、原因究明や発生源調査では、PFOS・PFOAだけでなく、他のPFASも確認した方がよい場合があります。

製品含有検査の費用相場

製品含有検査は、樹脂、ゴム、金属、繊維、塗料、コーティング材、部品などにPFASが含まれているかを確認する検査です。
水質検査よりも前処理が複雑になることが多く、費用もやや高めになります。

一般的な製品含有検査

PFOS・PFOAなど一部のPFASを確認する場合は、1サンプルあたり4万〜10万円程度が目安です。
対象物質を増やす場合、定量下限を厳しく設定する場合、複数の部材に分解して測る場合は、費用が上がります。

欧州規制・REACH対応を意識した検査

REACHや欧州規制、顧客のグリーン調達基準への対応を目的とする場合は、対象物質の選定が重要になります。
欧州ではPFASを広く制限する議論が進んでおり、企業のサプライチェーン調査でもPFASに関する確認が求められるケースが増えています。
この場合、1サンプルあたり8万〜20万円程度になることもあります。

特に、顧客指定の試験方法、英文報告書、証明書、部品ごとの分解調査が必要な場合は、単純な1サンプル分析より高くなりやすいです。

繊維・コーティング品のPFAS検査

繊維、撥水加工品、コーティング材などは、PFASが表面処理や加工剤として関係している場合があります。

このような製品は、抽出条件や前処理が難しくなることがあり、1サンプルあたり10万〜20万円程度を見ておくとよいです。

ただし、すべての繊維製品やコーティング品がこの価格になるわけではありません。
検査目的、対象物質、部材構成、報告書の形式によって変わります。

部品・材料ごとに分けると費用が増える

製品含有検査で注意したいのは、1つの製品でも、複数の材料からできている場合があることです。
たとえば、1つの部品の中に、樹脂、ゴム、金属、塗膜、接着剤が含まれている場合、それぞれを分けて調べる必要が出ることがあります。

この場合、見た目には「1製品」でも、検査上は複数サンプルとして扱われることがあります。
サプライチェーン対応では、どこまで分解して調べる必要があるかを事前に確認しておくことが重要です。


土壌・底質検査の費用相場

土壌や底質のPFAS検査は、水質検査よりも調査設計が重要になります。
単に「土を1つ測る」だけでなく、どの地点を、どの深さで、何点採取するかを決める必要があります。

簡易的な土壌確認

1地点の簡易的な確認であれば、8万〜20万円程度が目安です。
ただし、表層だけでよいのか、深度別に採取するのか、地下水との関係を見るのかによって費用は変わります。

行政対応・環境調査を含む場合

行政対応、環境アセスメント、汚染範囲の把握、地下水との関係確認などを含む場合は、分析費用だけでは済みません。
調査計画、現地採取、報告書作成、専門家による評価が必要になるため、20万〜50万円以上になることもあります。
敷地全体を対象にする場合や、複数地点・複数深度の調査を行う場合は、さらに大きな予算が必要になります。

作業環境・大気検査の費用相場

作業環境や大気中のPFASを確認する検査は、対象物質、採取方法、分析方法によって費用が大きく変わります。
目安としては、1サンプルあたり5万〜15万円程度です。

ただし、大気や作業環境のPFAS測定は、標準化や目的設定が難しい場合があります。
次のような目的を整理しておく必要があります。

・作業者のばく露を確認したいのか
・排気や排ガスを確認したいのか
・工程内の発生源を見たいのか
・近隣環境への影響を確認したいのか
・設備改善前後の変化を見たいのか

大気・作業環境の検査では、サンプリング方法も重要になるため、検査機関や専門家と相談しながら設計することが大切です。

PFAS検査費用を抑えるための実務ポイント

PFAS検査費用を抑える4つのポイント

PFAS検査は、やみくもに依頼すると費用が膨らみます。
大切なのは、最初に検査の目的を決めることです。

1. サンプルをまとめて依頼する

水質検査では、1本ずつバラバラに依頼するよりも、複数サンプルをまとめて依頼した方が、1サンプルあたりの単価が下がる場合があります。
たとえば、工場排水、工程水、井戸水、放流水など、複数地点を調べる場合は、最初からまとめて見積もりを取る方がよいです。
「今回は1本だけ、来月また1本」という形にすると、結果的に割高になることがあります。

2. 分析物質を絞る

PFASには多くの種類があります。
「全部測っておこう」と考えると、費用は一気に上がります。

まずは、目的に合わせて対象物質を絞ることが大切です。
たとえば、次のように考えます。

水道水・地下水の確認が目的なら、まずPFOS・PFOAを中心に確認する。
製品の欧州規制対応が目的なら、取引先要求や対象材料に合わせて測定物質を選ぶ。
工程内の発生源確認が目的なら、使用している薬剤・材料に関係するPFASを優先する。

このように、目的に合わせて検査項目を設計することで、無駄な費用を抑えやすくなります。

3. スクリーニングと本分析を使い分ける

最初からすべてを精密分析するのではなく、スクリーニングと本分析を分ける方法もあります。
たとえば、まずはリスクがありそうな工程や材料を洗い出し、必要な部分だけLC-MS/MSなどで正式に定量する進め方です。
簡易確認や事前調査をうまく使うことで、本当に必要なサンプルに絞って分析できます。

ただし、スクリーニング結果は正式な証明書として使えない場合があります。
顧客提出や行政対応が目的の場合は、最初から正式な分析が必要になることもあります。

4. 複数の検査機関から見積もりを取る

PFAS検査は、同じように見える内容でも、検査機関によって費用が大きく変わることがあります。
理由は、分析対象、定量下限、前処理、報告書形式、認定範囲、採水対応の有無などが異なるためです。

最低でも2〜3社から見積もりを取ることをおすすめします。
ただし、安さだけで選ぶのは危険です。

確認すべきポイントは、次のような項目です。

・対象物質は何か
・定量下限はいくつか
・検査方法は何か
・報告書は日本語か英語か
・認定範囲での分析か
・採水は自社で行うのか、検査機関が行うのか
・納期はどのくらいか
・顧客提出や行政対応に使える報告書か

このあたりを確認してから比較することが大切です。

初めてPFAS検査をする場合の全体予算

PFAS検査の全体予算イメージ

初めてPFAS検査を行う製造業では、単発の1サンプル検査だけで終わらないことがあります。
製品、工程水、排水、地下水、使用薬剤など、複数の確認が必要になる場合があるためです。

小規模調査:30万〜80万円程度

製品2〜3品目と、排水または水質1地点を確認する程度の調査です。
まず自社にPFASリスクがあるかを確認する段階であれば、この規模から始めることが現実的です。

中規模調査:100万〜300万円程度

製品5〜10品目、工程排水3〜5地点、使用薬剤の確認などを含む調査です。
サプライチェーン対応や、顧客からの調査依頼に対応する場合は、この規模になることがあります。

大規模調査:500万円以上

全製品ライン、複数工場、敷地内の地下水・土壌、過去使用薬剤の確認まで含む調査です。
この規模になると、検査機関に分析を依頼するだけでなく、コンサルタントや専門家と一緒に調査設計を行うことが一般的です。

PFAS検査の見積もり前チェックリスト

検査機関に問い合わせる前に、次の情報を整理しておくと、見積もりがスムーズになります。

確認項目 整理する内容
検査対象 水、製品、土壌、大気のどれか
サンプル数 何地点、何製品、何検体か
測定物質 PFOS・PFOAのみか、多項目PFASか
目的 社内確認、顧客提出、行政対応、原因調査など
報告書形式 日本語、英語、証明書、認定報告書の要否
定量下限 どの濃度レベルまで確認したいか
採取方法 自社採取か、検査機関による採取か
納期 通常納期でよいか、急ぎか
結果の使い道 何を判断するための検査か

この整理ができていないまま見積もりを取ると、検査機関ごとに条件がバラバラになり、比較しにくくなります。

PFAS検査でよくある失敗

PFAS検査では、次のような失敗が起こりやすいです。

目的があいまいなまま検査してしまう

「とりあえずPFASを測ってください」と依頼すると、必要以上に高い検査になったり、逆に目的に合わない検査結果になったりすることがあります。
社内確認なのか、顧客提出なのか、行政対応なのかによって、必要な検査内容は変わります。


金額だけで検査機関を選んでしまう

PFAS検査は、安ければよいというものではありません。
対象物質、定量下限、報告書形式、採水条件、認定範囲が違えば、同じように見える見積もりでも内容が大きく異なります。
金額だけでなく、「その結果を何に使えるのか」を確認することが重要です。

採水・採取条件を確認していない

水質検査では、採水容器、採水量、保存方法、輸送条件が重要になります。
製品含有検査では、どの部材をどの単位でサンプルにするかが重要です。
採取条件を誤ると、再検査が必要になることがあります。

報告書の使い道を確認していない

社内確認用の簡易報告書でよいのか、顧客提出用の正式報告書が必要なのか、英文報告書が必要なのかによって費用は変わります。
後から「英文報告書が必要だった」「認定範囲での報告が必要だった」となると、再発行や再検査が必要になることがあります。

補助金・支援制度は使えるのか

2025〜2026年時点では、PFAS検査費用そのものに特化した全国共通の補助金制度は、まだ一般的とはいえません。
ただし、次のような制度の中で、環境対応や化学物質管理、設備改善、専門家派遣の一部として活用できる可能性があります。

・都道府県や市町村の中小企業支援制度
・産業支援センターの専門家派遣制度
・環境対応や省エネ・脱炭素関連の支援制度
・業界団体による共同調査
・サプライチェーン対応のための支援制度

補助金は年度ごとに内容が変わるため、まずは地域の産業支援機関、商工会議所、自治体の中小企業支援窓口に相談するのが現実的です。

よくある質問

Q1. PFAS検査は1サンプルだけでも依頼できますか?

多くの検査機関では、1サンプルから依頼できる場合があります。
ただし、1サンプルだけを依頼する場合は、複数サンプルをまとめて依頼する場合より、1サンプルあたりの単価が高くなることがあります。

Q2. 水質検査の費用はどのくらいですか?

PFOS・PFOA中心の水質検査であれば、1サンプルあたり3万〜7万円程度がひとつの目安です。
多項目PFAS分析、英文報告書、認定報告書、短納期対応などが必要な場合は、3万〜10万円程度、またはそれ以上になる場合があります。

Q3. 製品含有検査の費用はどのくらいですか?

製品含有検査では、1サンプルあたり5万〜20万円程度が目安です。樹脂、ゴム、繊維、コーティング材、複合部品などは、前処理や部材分解が必要になることがあり、費用が高くなる場合があります。

Q4. PFOS・PFOAだけ測ればよいですか?

目的によります。水道水、井戸水、地下水の初期確認では、まずPFOS・PFOAを中心に確認するケースがあります。一方、製品含有、欧州規制対応、サプライチェーン対応、原因調査では、PFOS・PFOAだけでは不十分な場合があります。

Q5. 採水は自社でできますか?

検査機関によっては、自社採水で対応できる場合があります。
ただし、採水容器、採水量、保存方法、輸送条件が指定されることがあります。
採水方法を誤ると、正しい結果が得られない可能性があるため、必ず検査機関の指示に従う必要があります。

Q6. 英文報告書は必要ですか?

海外取引先への提出、REACH対応、グローバルサプライチェーンへの提出では、英文報告書が求められることがあります。

社内確認だけであれば日本語報告書で足りる場合もあります。
見積もり時に、報告書の言語と形式を確認しておくことが大切です。

Q7. 安いPFAS検査でも問題ありませんか?

目的に合っていれば問題ない場合もあります。
ただし、対象物質、定量下限、報告書形式、認定範囲、採水条件が目的に合っていないと、結果を顧客提出や行政対応に使えない場合があります。
金額だけでなく、検査内容を確認することが重要です。

Q8. PFAS検査結果が出た後はどうすればよいですか?

まず、検出された物質、濃度、対象地点、基準や指針値との関係を整理します。
そのうえで、次のような対応を検討します。

・追加調査が必要か
・発生源の確認が必要か
・取引先への説明が必要か
・行政や専門家への相談が必要か
・代替材料や処理方法の検討が必要か

PFAS検査は、結果を出すことがゴールではありません。
結果をもとに、次の判断につなげることが重要です。

まとめ

PFAS検査の費用は、対象物、測定物質数、サンプル数、報告書形式、定量下限、納期によって大きく変わります。

水質検査では、PFOS・PFOA中心なら1サンプルあたり3万〜7万円程度がひとつの目安です。
多項目PFAS分析や報告書条件を含めると、水質検査でも3万〜10万円程度を見ておくとよいです。

製品含有検査では5万〜20万円程度、土壌・底質検査では8万〜20万円程度から、作業環境・大気検査では5万〜15万円程度が目安になります。

ただし、重要なのは、安く測ることだけではありません。

  • 何のために測るのか。
  • 結果を誰に提出するのか。
  • どの基準や規制に対応するのか。
  • 検査結果をもとに、次に何を判断するのか。

この目的整理ができていないと、必要のない検査に費用をかけてしまうことがあります。
初めてPFAS検査を行う場合は、まず小さく始めて、必要に応じて範囲を広げる進め方が現実的です。

PFAS検査は、怖がるためのものではありません。
自社や地域の状況を知り、冷静に対応するための第一歩です。

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